2018年3月29日木曜日

最近の出来事

11月から更新が滞ってしまいましたが少しずつ報告ができたらと思います。

12月🎄
色々なコンサートに参加しつつ、今年もミュンヘンのクリスマスマルクトを楽しみました。クリスマスイブの日は大家さん一家のパーティーに混ぜていただきました。大きなツリーとプレゼント、おじいちゃんとおばあちゃん家族みんなが勢ぞろいして、物語で読んだようなクリスマスイブを経験しました。食事はラクレットやワイン、鹿のお肉、初めて食べるものばかりでどれも美味しかったな。。。私が家に来た時はまだ2歳だった男の子も大きくなって、ご飯を早々に切り上げて机の下に潜りこみキャンデーを食べたり、私の膝に乗って来て一緒に歌を歌ったりしました。皆さんのリクエストで部屋にある電子ピアノでクリスマスの歌を色々と弾きました。おばあちゃんはいつの間にかソファーのんびりしていて、私が一曲弾き終わる度に拍手して「ノッホマルノッホマル!(もう一回)」と言うので延々ピアノを弾いていました。笑


1月🎍
歌のコンサートやカタリーナの卒業試験などで演奏しつつ、博士リサイタルの準備。


2月🍫
日本に帰国し、時差ボケする間も無く博士リサイタル。

もう一つアイゼナハ音楽院で小さなコンサートもしました。
こちらはチェンバロとクラヴィコードでモーツァルトの幼少期をたどるコンサート。5年間ピアノを教えていた音楽教室で、私にとってとても居心地のいい場所です。前半後半ともに30人程のお客さんに集まっていただきました。今回はドイツで買ってきた香料で、母がグリューワインを作ってくれました。グリューワインはドイツの冬の(特にクリスマス)定番飲み物。コンサート後にお客様にもクッキーと一緒に楽しんでいただきました。🤗


3月🎎
再びドイツで論文を進めつつ、レジデンツでのコンサート。モーツァルトのピアノ四重奏曲の他に、Kristin von der Goltz 先生とはメンデルスゾーンの無言歌も 弾きました。私がドイツに留学してから今まで一番感動した演奏会は、クリスティン先生とクリスティーネ先生がベートーヴェンとリースのチェロソナタを演奏されたものでした。今回思いがけず先生と演奏する機会をいただきましたが、とても素晴らしい経験になりました。
その日の午後にヨハネス君の車に乗り、チェンバロ科の皆でコルマールに行きました。この研修旅行の目的はミュージアムにあるルッカースのチェンバロを弾くため!
室内はとても寒かったのですが、響きはとても美しく、クープランを弾きながら色々想像が膨らみました。
コルマールではアパートを借りての共同生活で、とても楽しい経験でした。みんなで夕飯を作って一緒に食べたり、ゲームをしたりしました。私は初めて遊ぶゲームでしたが、2チームに別れて一人がカードを引き、それに書いてある単語について説明し、その単語をチームメイトが当てると言うもの。制限時間は1分で説明する人をどんどん交代していきます。チェンバロ科の学生は皆さんドイツまたはヨーロッパから来ているので、私のようにはドイツ語に苦労していません。。トモミと同じチームだと不利じゃんとはっきりと言われましたが😱、、みんなと同じだけ点を稼げましたよ!こういうのはシンプルなドイツ語に限るのです。


他にも2月に誕生した大家さんの赤ちゃんと対面したり、友人の誕生日パーティーで歌の伴奏をしたりと色々と素敵な経験をしました。
4月もイベントが色々とありますが、論文書きながら頑張ります。




2017年11月13日月曜日

夏の思い出と最近の出来事

日本でのコンサートを終えて、ミュンヘンに戻ってきました。(10月頭に)

夏中弾き込んだマイピアノ。音が良い感じに変わってきていて嬉しいです。
次の本番は二月です!

二年ぶりの日本滞在は、コンサートの準備が中心でしたが、その合間にも友達やピアノの生徒さんと食事をしたり楽しい時間を過ごせました。
八月末には「日本モーツァルト愛好会」の皆様が食事会を開いてくださいました。留学生活や音楽の話ができとても楽しかったです。9月のコンサートにもいらしてくださり、その後には打ち上げもしてくださいました。自主企画をこのように応援していただけるのはとても心強いです。。。

久しぶりに登校した芸大では、大塚先生がお忙しいなかお時間を割いてくださり留学生活の報告とじっくり研究の相談ができました。先生にご相談するといつもパワーが湧いてきます。頑張らねば!


大家さん作。


さて10月から気持ち新たに始まった留学生活後半、やっぱり専攻を二つ持つと忙しい!常に手帳とにらめっこして上手く練習・レッスン・研究をバランスよく時間を割けるよう考える毎日です。


先週はアルバイトとして友達の代役で赤ちゃんの洗礼式でピアノを弾いてきました。ミュンヘンの中心から40分ほど電車に乗った田舎の町でしたが、立派な教会があってびっくり。式はハッピーな雰囲気が満ちていてとても素敵でしたが、何と言っても寒かった!神父さんのお説教の間ピアノの前で待機していないといけないのですが、こたつ式電子ピアノなんてあったら売れるだろうなぁなんて考えていました。ちょっと特別にワンピースを着たのに、コートとマフラー着用のまま弾いたのであまり意味がなかったな。。一方赤ちゃんを抱っこしたお母さんたちはみなさんストッキング!でした。やっぱりこっちの人は寒さに強いです。


先月遭遇した焼き栗屋さん。今はもう葉っぱはすっかり散ってしまいました。。

最近はモーツァルトのピアノ協奏曲を弦楽四重奏でこちらの友達に一緒に弾いてもらっているのですが、みんなのエネルギーに新鮮な毎日。普通日本で自分でコンチェルトの演奏を企画すると、ソリストの指示をオケパートの皆さんが待ってくださっている、というのが私にとって当たり前だったのですが、今はコンサートマスターが意見を言いまくってソリストの私が希望をいうものなら「ナイン!」かき消されたりも。。私の方が曲の事わかってるのに。。!いやそこで粘らないといけないのですが。その一方とてもフレンドリーで自分たちもただの伴奏ではなくアンサンブルの一員なんだと言う気持ちで弾いてくれているのはとても嬉しいです。
日本で弾いた時とまた違ったテイストのコンチェルトができていて楽しいです。


2017年8月4日金曜日

受賞者演奏会

夏休み帰国前最後のイベントは、4月に受けたガスタイクコンクールの受賞者演奏会でした。

カタリーナと私は、ベートーヴェンの変奏曲の他に、作曲家の学生Richard Ruzickaさんがこの演奏会のために書いてくれた作品、フォルテピアノとチェロのための「Cosmic Reflections」を演奏しました。幻想的で格好よく(途中でヘヴィメタル的に!なんて指示も出てくる!)素敵な曲です。


さていよいよ二年ぶりの日本、生活にはすんなり馴染めそうな気がしていますが、忘れている感覚もたくさんあると思います。自分が何にびっくりするだろうか。。楽しみです。



2017年7月9日日曜日

最近の出来事

先週はイタリアから来たリューティスト、ロレンツォの卒業試験がありました。ロレンツォは私がミュンヘンに来た時から気さくに話しかけてくれて、何度もお茶や食事をした大切な友人の一人です。
バチェラーの卒業試験は、ソロとアンサンブル合わせて1時間半ほどのプログラムを組み休憩なしで弾き通さなければならないので、なかなかハードです。私はヴィヴァルディのコンチェルト、モンテヴェルディのTempro la cetraの通奏低音を弾かせてもらいました。リュートとのアンサンブルも、モンテヴェルディの作品を弾くのも今回が初めてでしたが、ロレンツォが歌詞をドイツ語に訳してくれたり、私もCDをいろいろ聴いてみたりしていい勉強が出来ました。何より、彼のレッスンについていくのが非常に楽しく、彼の師匠エヴァンジェリーナ先生もイタリアからいらしているので、レッスンは主にイタリア語。わーここはイタリア?と浮かれていると「トモミー!」とドスの効いた声で叫ばれました。←(もっと和音を鳴らせー!と先生は言いたい。)

試験のあとはビアガーデンで乾杯しました。
スイスでも頑張ってね!

そしてとてもビックリしたことに、私が東京で23歳の時から5年間教えていたアイゼナハ音楽院に、彼が今度師事するエドアルド・エグエスさんがいらしてた事を知りました。なんか縁を感じるなぁ。ロレンツォもいつか日本においでね!

この卒試験の前にもう一人のイタリアからの大切な友達、ヤコポの誕生日会がありました。みんなからメッセージを集めたバースデーカードを渡したらとても喜んでくれました。



そして、私もこの試験期間にフォルテピアノのマイスター課程の入試を受験していたのですが、一昨日合格のお知らせを頂きました!チェンバロの専攻生としてもこれまで貴重な機会をたくさん頂き本当に楽しい二年間でしたが、今後はよりじっくりと二種類の楽器から17-19世紀のドイツ鍵盤楽器作品をしっかりみていきます。楽しみながら頑張ります!

2017年6月12日月曜日

オペラの思い出と最近の出来事

五月のオペラ公演も終わり、試験期間に入りました。私も自分の本番や友達の試験の伴奏の練習とレッスンに向けてさらう毎日です。

気が付けば二年間の研修期間も残り二ヶ月弱、日本への帰国が楽しみなのと、少しさみしい気持ちと。。。


同期のチェンバロ科は私とミヒャ(歳は私より5つ程下だけど)の二人なのですが、彼はおっとりしていてとても優しく、私の中では「やかまし村の子供たち」のオッレと重なっています。(わかる方はいらっしゃるでしょうか。。(^^;))
そんな彼は通奏低音が素晴らしく、密かに師として仰いでいます。次々と繰り出す即興演奏が面白くて、初演日は私は休みだったので、彼は必要としていなかったけれど無理やり譜めくりをさせてもらいました。笑
楽譜に殆ど数字が振られていなかった事に衝撃。。。

ところで何故こんなパジャマみたいな格好をしているかというと、今回のオーケストラ用の衣装がH&MのTシャツだったから。。

みんなこんな感じでした。(終演後のお辞儀。)


そしてこの写真を撮ってくれたヤコポ。
彼はイタリアから来た素敵なリュート奏者。このブログをチェックしているらしいのでそう書いておこう。。

みんな5公演のうち一度は家族や恋人が聴きに来ていたので、うらやましいなぁとうっすら思っていたのですが、最終日にはエリザベートコンクールで弾いてきたばかりのカタリーナが来てくれました。チケットは既に売り切れていたので、彼女も私の譜めくりすとに扮して。笑
嬉しかったです。


そしてドイツの音楽新聞の今月号に(Neue Musik Zeitung)にコンクールの記事が載っていました。7月13日に受賞者コンサートがあります。私たちはそこで現代曲も演奏する事になったのですが、まだ曲が完成していないという未だかつてない恐怖を味わっています。頑張ります。



2017年5月14日日曜日

コンサート in 東京



今年の9月20日に、かつしかシンフォニーヒルズのアイリスホールにてフォルテピアノのコンサートを行います♪2011年から2年に1度開催してきた「ウィーンのモーツァルト・サロン」ですが、今回から名称を新しく「Mozart's Dialogue」として、より充実したコンサートを目指します!

今回は共演者をお招きせず、ソロ作品からじっくりと彼の音楽ドラマに目を向けます。 普段演奏される機会の少ないモーツァルトの音楽仲間たち、J.B.アウエルンハンマーやM.Th.v.パラディスの作品も取り上げます。お楽しみに!していただけるよう頑張ります。


詳細はこちらから♪
http://eplus.jp/sys/T1U89P0101P006001P0050001P002225466P0030001P0006

皆様のご来場お待ちしております。♪
後日ちょこちょこまたコンサートについて書いていきたいと思います。

2017年4月30日日曜日

4月の出来事

あっっっという間に今月も終わり。再び真冬のような寒さが続いた4月でしたが、今日は久しぶりにいいお天気でした。


今月の始め✿ミュンヘン音大と文化センターガスタイクが主催するコンクールに、カタリーナとデュオで参加し一位をいただきました。
http://website.musikhochschule-muenchen.de/de/index.php?option=com_content&task=view&id=14649&Itemid=1
自分の演奏法について見直し、今後の取り組み方を考える良いきっかけにもなりました。

このコンクール本番の3日前から、5月公演のオペラGiulioCesareの舞台練習も始まりました。午前中と夜の2回の稽古が毎日あり、先生や歌手の方たちが演技を練り、それに音楽をひたすら合わせていきます。一人でソロを黙々と練習するのとは違う大変さがありますが、演技が決められていく過程を見たり、歌手の感情や動作に併せてチェンバロやリュートがレチタティーヴォで効果音をつけていくのはとても面白いです。
大学のフェイスブックにリハーサル風景の写真が少し載っていました。
https://www.facebook.com/Hochschule-f%C3%BCr-Musik-und-Theater-M%C3%BCnchen-310270902396373/?hc_ref=PAGES_TIMELINE

13日は私の誕生日、たまたまオペラのリハーサルがなくなったので、初めて友達を夕食に招待しました。イタリアからのリューティスト、スペインからのチェリスト、日本からのヴァイオリニスト、ドイツのチェンバリスト。みんないつも暖かい愛情で私に接してくれます。楽しい時間を過ごしました。日本食をドイツのキッチンで作るのはなかなか大変で、特にちらし寿司は改善の余地があったなぁ。肉じゃがは好評でした。

いただいたケーキ。(メッセージプレートはイースターをお祝いしていますが(^_^;))


30日の今日は、お馴染みの教会Kreuzkircheで学生によるコンサートがありました。今回は没後350年になるフローベルガーの作品に焦点をあてたものでした。とてもいい雰囲気の中、私はイタリアンチェンバロでパルティータ"Auf Die Mayerin"を演奏してきました。

5月も自分のソロ演奏と論文研究(全然ブログには登場しないけれど)、オペラのリハーサルとしっかり両立させて頑張ります。